人生は芸術だ
第34回人生は芸術だ "Life is Art" 「高校選手権を終えて」
各地で異常気象が相次ぎ、今年の夏はどこにいてもとびきり暑い。高校選手権は残念ながら3年連続で2回戦敗退となった。改めてチームが目指す、ポゼッションサッカーの難しさを痛感している。多くの選手が帰省しているグラウンドで、遠く蔵王連峰をみつめながら敗れたゲームを分析している。
「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という言葉がついてくる。判断・技術にはいつも旬があり、その時々に生かさなければ無意味であること。そんな思いを含め目指すサッカーを整理する。
チームのプロフィールにいつも記載している様に、「変化ある攻撃、確実な守備をテーマとし、インテリジェンス溢れる、エレガントでファンタジーなサッカーを目指す」事とは、どの様なトレーニングが必要なのか、何が要求されているのかを改めて問う。そして上記を支えるものは、数多く存在するが、思いついた何点かを書き留めてみる。
1.ゲームの流れを読む力
2.幅広い展開力と視野の広さ
3.ボールを受けた時のアイデアと仕掛け
4.相手の動向、弱点を射抜く観察眼
5.幅広いプレーの共有、バランス力
6.正確にボールを扱える技術
7.気合とは全く違う冷静さ(そういえば、「力無」とは力が無くなると書く)
等々、このようにゲームを支える数多くの難問が浮かんでくる。
昨年FCバルセロナがクラブワールドカップで披露し、今回の南アフリカW杯でスペイン代表が繰り広げた華麗なパスサッカー。日本人と同じ体格のシャビ、イニエスタが繰り広げる一つ一つのプレーには実に味があり感性がある。そしてゲームの流れの中で選択するプレーの質は豊潤で熟成され芸術さえ感じる。
スペイン代表がW杯でみせたパスサッカーはボールを大切に扱うこと、技術、判断の重要性を再認識させてくれている。しかし同時にパスサッカー、ポゼッションサッカーは短期間では出来にくいことを示している。
チームを強くする、よい結果を出すその点だけに視点をおけば、
1.好素材を集めてスカウトする(運動能力のある選手)
2.多くの経費を掛けキャリア(実戦)を積ませる
上記の様な方法がある。
しかしスペイン代表が教示してくれたものこそ
3.自前の選手の育成、一貫指導の大切さ
というかけがえのないものを示している。

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