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人生は芸術だ

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第44回人生は芸術だ 「Love your Spot 」

投稿日時:2011/03/09(水) 21:21

聖和学園高等学校は3月1日に63回目の卒業式を迎えた。

私はサッカー部卒業生16名の凛々しい、立派に成長した姿に思わず熱いものが込み上げてきた。毎年必然的な別れがある3月は、色々なことが頭を駆け巡り感傷的になる時だ。しかし、この感動的な場面に立ち会える事が、教員として一番至福の時なのかもしれない。


今年はチームを指揮するものにとって、唯一悔いが残る事がある。それは26年の指導歴の中の3年間で6回の全国大会(全国高校選手権3年連続 全日本ユース2年連続 全日本選手権1回)のチャンスがありながらメダル(3位以内)を胸にかけてあげられなかったことだ。県外から、親元を離れてサッカーに打ち込んだ11名。遠く徳島から、いつも応援に駆け付けてくれた和田津さん御夫妻をはじめ、佐々木・斎藤・加藤さん、その他の大勢の皆々様に深い感謝の念で一杯である。

 
もうすぐ新しい、部員を迎える私は、チーム創設の時の事を回想している。「初心忘れるべからず」。私の指導の原点となっている3つのAを書き留めてみる。1.アビリティ(Ability)=能力、2.アンビション(Ambition)=意欲、3.アティテュード(Attitude)=態度以上の3つのAはサッカー選手以上に人間として生活していくうえでどれも不可欠であるが、特に3番目の態度はとても重要だと考えている。
 
一生懸命、そして積極的に、真面目にトレーニングに取り組む姿勢である。一つ目の能力があっても、二つ目の意欲がどんなに優れていても態度が悪ければ、役に立たないからである。

 
全国各地に散ったサッカー部のOGの皆さん。
 
 Love your Spot (今いる所を愛しましょう、大切にしましょう)
 
 
あなた達が3年間過ごした聖和学園のグラウンドは感性が豊かで温かく優しい所です。いつでも悩みがあったらあなた達を、笑顔でお迎えします。大きく羽ばたく時がやってきました。一日一日大切にしましょう!!後輩達も先輩に負けない様頑張ります!!


 
 
上記の「栄光に近道なし」の石工は平成18年度卒業の宮本沙紀さんのお父様が製作し、サッカー部に寄贈して頂いたものです。
 


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第43回人生は芸術だ 「Wise(ワイズ)」

投稿日時:2011/02/08(火) 21:21

Wise(ワイズ)


 
 
私が勤務する聖和学園では2月1日(火)に一般生徒の入学試験を行った。この間、教員は全員が約一週間にわたり入試業務に携わる。入試期間中は、チーム全体トレーニングが出来ず、選手はしばしoffの期間となる。と言うより、例年、新年は全日本女子ユース(U-18)の大会が全国各地(今年は熊本)で開催されるため、(チーム37名中21名の選手が県外選手の為)休みが取れず、選手は月遅れの正月休みとなっている。



 私も意識的にこの時期は、来るべき新シーズンに向け、リフレッシュに努めることにしている。しかし、今年は丁度、カタール・ドーハでのアジアCUPが連日放映され、日本代表チームの活躍も手伝い、例年のようにサッカーを離れることは出来なかった。日本代表チーム監督、アルベルト・ザッケローニ氏の歴戦のキャリア、途中交代選手が毎試合得点に絡む勝負強さもあり、見事2大会ぶり4回目の優勝を遂げた。激闘の日韓戦、そして、決勝のオーストラリア戦は、ワールドカップ後のサッカー人気も後押しし、深夜放送にも拘わらず、33.1%の高視聴率を記録、異様な盛り上がりを見せた。大会後には、F.I.F.Aのランキングが17位まで上昇、長友選手の名門インテルへの電撃移籍等を含め、今後の日本代表チームの益々の動向に注目していきたい。


 
 「話題のシネマ」という番組を見ていたら、梶原一騎原作の(あしたのジョー)というボクシングを題材とした映画が2月11日(金)に封切りされる。矢吹丈、力石徹のライバルを中心にした町の風情、人情を巧みに表現、巨人の星と並びベストセラーとなった伝説的な漫画だ。日本には現在、3人のボクシング世界チャンピオンが存在しているが、ボクサーには「アウトボクシング型」、「ファイター型」、「クレバー型」というタイプがある。世界チャンピオンの多くはクレバー型の選手が多い。文字通り、クレバー型とはファイター型と違い、頭脳的で切れ味の鋭いボクシングをさす。そして、クレバーとは英語で「賢い」という意味だ。辞書を引くと、英語の賢いという表現にはクレバー(clever)の他に「ワイズ(Wise)」という単語が見られる。クレバー=頭が良い、小利口。ワイズ=思慮分別に富む、聡明と記してある。



競技スポーツ(勝敗がつきまとう)に永年かかわり、競争社会を勝ち抜く為にはクレバーな方が向いている。だから人々がクレバーを目指したのは当然だった。しかし、サッカーに出合い、サッカーを学習すればする程、サッカーはワイズ(Wise)でないと出来ないと深く思っている。

 
私は機知に富んだ、柔軟性こそ、サッカーで学ぶWiseな世界観であると確信している!! 













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第42回人生は芸術だ 「Identity(アイデンティティー)」

投稿日時:2011/01/17(月) 21:21

 新年明けましておめでとうございます!!


旧年中は多くの方々の聖和学園女子サッカー部へのご支援に心より感謝申し上げます。

今年度も部員一同、心を一つにし更なる飛躍の年となれますよう精進致す所存ですので旧年同様のご支援を賜ります様よろしくお願い申し上げます。

Identity(アイデンティティー)





私事になるが、今年で還暦を迎える。それは、丁度成人式(20才)を3度重ねることになる。3回目の成人として日々充実した毎日を送れる様トライして行きたいと思う。


12月、1月の年末年始は例年になく慌しい日が続いた。12月24日(クリスマス.イブ)に仙台を発ち、25日からの大阪堺市のナショナルトレーニングセンターでの第1回なでしこハイスクールカップに参加。元旦には熊本県へ移動し、3日から開かれた第14回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会に出場した。チームは2勝1敗で予選リーグ敗退。日テレメニーナの優勝で幕を閉じたが、例年になく実力が拮抗した大会だったと感じている。


2週間の間に練習ゲームを含め、12ゲーム程消化したが、普段、連戦に重きを置かないチームにはより明確な課題が付きつけられ、問題点が浮き彫りになって見えた。


創部以来のテーマである「ポゼッション」「インテリジェンス」「エレガント」の3つのキーワードを支えるもの。サッカーという「変化こそ常」のスポーツでハードワークを解消する手段としての「かくあらねばならぬ」と言う固定観念は、それを裏切る面白いプレーが少しずれた所に存在することを少し見失っていたのかもしれない。


サッカーの持つ自由そして規律という難問に改めて直面した。私は物事は、知っていてそれを試みる場合と、全然知らないで試みる場合に分かれると思っている。知ることは必然的な抑揚を感じられ、そのものの歴史、曰く知っている行動に繋がり、反対に知らぬ事は抑揚が無いので、人目を惹きそうだから、結果オーライのサッカーが良い事だという発想に繋がってゆく。


カンテラの立ち上げは、私たちが目指すフットボールは3年間では課題が山積しており、どこかを崩し総体を整える作業が嫌なことにほかならない。


聖和が表現するフットボールは、言葉を発する以前に「アイデンティティー(identity)」を証明せねばと強く感じている。


私の大好きな洋服は、サッカースタイルに置き換えれば、無限の中からセレクトしたものだ。置き変えれば、服装が自由なら「何を着よう」が優先し、「どの様に着よう」があと回しになってゆく。


「何を着よう 」「何を買おう」それは「何を」が先行する限り、全てが対称になり選択肢が無限に広がってゆく。



私達が目指すフットボールは、服装で言えば選択肢が明確な「どう着るのかを優先する」という大きな岐路にあるのかもしれない



















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第41回人生は芸術だ  「二つのF(フットボール&ファッション)」

投稿日時:2010/12/16(木) 21:21

二つのF(フットボール&ファッション)



子供の頃の環境がそういう素地を作ったのか?

私は誰が着ても様になる紺や黒の服が嫌いだ。特に秋口から冬まで(10月~2月末)の間の空がどんよりと曇った日は自分が身に付ける洋服は明るい色を好んで着ている。第37回のブログ(グレーの奥深さ)でも記したが、それは呉服商を営む長男として生を受け、子供の頃から多くの色を観る機会があったからなのかもしれない。最も多感な時に、後に一世を風靡する衝撃的な出会いがあった。ファッションへのめざめは著名なデザイナー、H.Nとの一緒の時間を過ごした中学時代にある。彼の3才年上の兄は、I.V.Y(アイビー)の全盛期、VANSHOPに勤務していた。東京銀座でみゆき族なるアイビーファッションが流行、石津謙介、くろすとしゆき氏らがアメリカの学生のライフスタイルを紹介した。彼の兄は、今から45年も前にバスケットの付いた自転車に颯爽と乗っていた。春秋は紺ブレ、チノパン、レジメンタルタイにローファー、夏はバミューダ、Tシャツにマドラスチェツクのダウンシャツ、冬にはPコート、ツィードジャケットにビーンブーツ、本当にカッコ良く憧れだった。思い出しても今と全く遜色ない洋服を、身に纏っていた。そんな影響で、高校時代にはメンズクラブを毎月購入、クラスの洋服好きのグループとファッション談議に花を咲かせた。

 
しかし、自分なりに基準があって、あいつがこの洋服を着たら終わりだと思い同じ洋服を着ることは二度となかった。

 
私はサッカーでもそうなのだが、人より先に何か見つけることや、色や形をどう組み合わせたらバランスが良いとか、簡単なものより難しい方が面白そうだという思いは、今風にいえばレイヤードにこだわりを持って過ごしたからだと思っている。T.P.Oさえわきまえれば、今はどんな洋服を着てもおかしくない時代だ。無限のバリエーションができるファッションはサッカーのプレー同様、何を着るかではなく、何を選んで着るかだと思っている。私のファッション哲学も常に自分のスタイルと基準を持ち、立ち位置を確認しながら若者の見本となれるような物を身に付けて行きたいと思っている。


 
ファッション同様、個性を確立して自分が面白い人生を送っていれば、ポロッと出て来た副産物としてのフットボールはきっと魅力あるものになっていくだろうと思っている!! 



















 





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スーツやジャケットに付けるピンバッチとラベルピン
知人に頂いたものが多い。左上のトラサルディーの
ラペンピン、隣のテディベアのピンバッチがお気に入り

第40回人生は芸術だ  「sufficient(必要十分)」

投稿日時:2010/12/07(火) 21:21

sufficient(必要十分)

 



12月5日(日)に静岡県藤枝市総合運動公園で行われた第32回全日本女子サッカー選手権大会1回戦、静岡産業大学ボニータ い回戦1かいとの対戦は1VS2の逆転負けを喫し敗退した。 
 

4年ぶり9回目の出場となったが大会経験者が一人もなく通常行われている高校のゲーム(60~70分)より30分長いフルタイム90分でのゲーム運びに難があり、キャリア(経験)の無さを露呈した。特に後半20分過ぎの足が止まった状態での2失点は今後のチーム作りに大きな課題を残した。大会当日の5日は前日の大荒れの天候とは一変、好天に恵まれ大会運営も実に手際よく、サッカーどころ藤枝をピッチ状況が示していた。前日のジュビロ磐田取締役の辻鎮雄氏のグラウンド(突然お願いしたのだが、こころよく手配していただいた)手配やマッチコミッサリーを務めた岩田要司氏、藤枝順心OG(全国優勝時)の父、杉本氏等々、静岡県では多くの同窓生が活躍している。短い時間だったが元気な顔をみられ本当にうれしかった。12月のこの時期は、学校では後期中間考査の真っ最中であり、ゲーム終了後関係各位に丁寧な挨拶も出来ないままの慌しい帰仙となった。

いつの時でも敗戦直後のバス移動は感情が交差し、重苦しいものだ。選手が眠りに付く中、頭を整理しゲームを回想、分析する。私が目標としているエレガントでファンタジーなフットボールとは端的にいえば「ポゼッションを可能とするための必要十分な要素がある」。そして、それは何項目かに分かれている。一項目欠けても実現不可能なものだ、今更ながら理論のみでなく行動で示す実戦の大切さ、重要さを痛感している。仙台着は午後11時、そして明日は中間考査。だがそれも今後高いレベルにチャレンジしていくためにはどうしても避けられない劣悪な環境の克服、メンタル強化(精神的な強さ)というのは必須条件でもある。
 

12月の仙台は急激な温度差で、とてもCOATなしではグラウンドにはいられない。私が好んで袖を通してきたコートはダッフル、トレンチ、Pコートといったミリタリーに関するコートだ。言うなれば、戦場で使用され命のやり取りをする究極の現場で働いてきたものばかりだ。特に寒い日は、ベルギーアントワープ近郊の名に由来するダッフルと名のついたコートを身にまとう。安価でクッション性が高く、ファスチャン織りの目の紡がれたコート。当初は漁場でよく使用され、防寒性に優れ多少の雨や霧、水しぶきを浴びてもすぐにしみ込まない。そして、グローブをつけかじかんだ手でも安易に取り外しができる、トグルとループのフロント、フタもなく大ぶりなポケット、そこには北海の鉄の船がきしんで不気味な音を立てる時化の海と直に向き合い仕事の場としてきたダッフルコートの歴史がある。決して贅沢な作りでも高機能でもない武骨なコートだが、あらゆる状況すべてを包み込んで暖められる様に作ってあるダッフルコートの実力こそ、聖和が目指す繋ぐフットボールの原点なのかもしれない。

価値観すら、移ろいやすい現代にあって聖和が目標とするフットボールは1985年創部の過去から未来へ脈々と繋がってゆくものでなければならない。
 


                                  

                                  1863年には南極大陸進出
                                  英国海軍に正式記録がある

                        グローバーオール(gloverall)モンティ(MONTY)の復刻COAT




多彩な物語を持つダッフルコート。ダッフルに袖を通した男が過ごした時間と場所、その人物の行動は人々の記憶に多くの感動を生んだ。筆頭は、イギリス陸軍元帥バーナード.モンゴメリーだ。第二次世界大戦初期にモンティはフランス北部のダンケルクで撤退作戦を指揮する。その時現地で漁師からもらったダッフルコートを身にまとい最後の一兵が撤退するまで、たった一人で現地に留まっていた。「ダルケルクの悲劇」として語り継がれ、将軍という最高地位にあるものが、軍規を逸脱してまで現地の人の厚意を汲んで粗末なダッフルコートを着て最後まで戦地に留まった行動が、人々の記憶に深く刻まれることになったのだろう。

  
 

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