人生は芸術だ 2010/7
第33回人生は芸術だ 「全国高等学校女子サッカー選手権」
Posted Date:2010/07/23(Fri) 21:21
全日本高等学校女子サッカー選手権
じめじめしたうっとうしい梅雨が終わった。一転して連日35℃を越える、うだつような暑さが続いている。おもわず空をあおぎ、「どうなっているのですか?」と問いただしたくなる。
そんななか、我聖和学園高等学校女子サッカー部にとっては夏恒例となった、第19回の高校選手権大会が間近にせまってきている。19年連続出場となると、もうたしか、出場32チーム中、北海道文教大学明清高校と我チームだけとなったはずである。
くしくも、1985年、チーム立ち上げの時、京都西山高校グラウンドで第1回の全国高校女子サッカー大会が8チーム(フリー参加)で開催された。以来、7回まで継続。以後、高校選手権として移行して、19回の回を重ねていく。
我チームは、前身の大会を含めると25回連続、4半世紀を数える出場となる。
1985年創部以来、技術と判断を前面に打ち出し、パスサッカーを標榜してきた。幸運だったことは、同立ち上げ期に、オランダが生んだスーパースター、ヨハンクライフ率いるF.Cバルセロナがパスサッカーに転じていった事だった。Lドリームチームという、「やって、見て、楽しい」といわれるサッカーを教材に出来たことであった。それは一貫して全国大会出場時のチームプロフィールに、「変化ある攻撃、確実な守備をテーマとし、インテリジェンス溢れる、エレガントでファンタジーな攻撃サッカーを目指す」と言う文章に表現し続けている。
そして、鳥瞰図的な視野の育成は、「いまこのタイミングでここへパス」という観戦してくれる人々への要望を満たすことにも繋がる。
ブログを書き始めて、早いもので一年が過ぎる。伝えたいもの=文章に。技術=表現する。
文章は、 1)主題のよさ 2)独自の表現 3)明快な論点 が要求される。
まさしく、私が目指すサッカーと同一方向にある。連日、暑いなか、献身的に大会を支える関係者の方々に感謝の念を忘れず、19回を数える選手権、優勝3回、準優勝1回、第3位7回の戦績におごることなく「美しく、しなやかに!」チャレンジしたい。

第32回人生は芸術だ "Life is Art" 「美しきワールドチャンピオン」
Posted Date:2010/07/12(Mon) 21:21
美しきワールドチャンピオン(私たちに教えてくれたもの)
6月11日~7月11日迄の1ヶ月間、多民族融合で「虹の国」と呼ばれている南アフリカで開催された第19回FIFAワールドカップが幕を閉じた。1950年、ブラジル大会の4強以来60年にわたり8強の壁すら破れなかった「無敵艦隊」はスペルタクルで美しいパスサッカーで真の世界の頂点を極めた。
元来スペインはカタルーニャ、バスクなどの独自の言語や文化を持ち、独立志向が強い国柄であり、首都のマドリードの中央政府とは距離をおいている。チームもFCバルセロナ、レアルマドリッドの二大勢力が存在しており、それだけにチームとして一つにまとまることは大変だと思っている。
オランダ代表とのファイナル、皮肉にも今回破れたオランダが生んだスーパースター、ヨハンクライフが1974年の西ドイツ大会で「トータルフットボール」を完成させ、1988年にFCバルセロナの監督就任以来、礎を築いたパスサッカーが開花したことになる。
スペイン代表のファイナルは万全ではなかった。しかし、バルサのカンテラ出身である7人の選手が育成の成果を全面に打ち出し、積極的に攻め続けた。ワールドカップの大舞台でゲームを壊したくない主審の微妙な心理を突き、レッドカードはないと踏まえたオランダの頭脳的な戦術。勝つためのサッカーに徹し、序盤から悪質なファールぎりぎりに挑発的に仕掛ける。そこまでオランダを追い込んだスペイン代表に勝利は必然であった。
今回のワールドカップで魅せたスペイン代表の攻撃的で美しいサッカーは今後の世界のサッカー地図に多大な影響を与えていくであろうと思われる。特に、170㎝程の小柄なイニエスタ、シャビ、ペドロが繰り出す華麗なパスサッカー、それは単に味方に繋ぐことだけでなく相手を動かす意図が明確だ。それを支える、幅広い技術、質の高いパス回しでスペース、リズムを作り出している。何よりも体の小さい選手でもサッカーというスポーツは一流選手になれることを証明した。小柄な選手には、より球離れの良さと選択肢が重要だと示してくれている。もう一つ、今大会程ボールポゼッションの重要性と育成(一貫指導)の大切さを示した大会はなかった。
サッカーは国民性を顕著に表わすスポーツだと言われている。しかし、スペイン代表の実践したサッカーは単に国民性ではなくサッカーを変えた。
ポゼッションの重要性や育成に衰え、引退はない。
1970年代、アパルトヘイト政策に苦しみ治安の不安を抱えた大会だったが、ゲーム終了のホイッスル直後に眼にしたカシージャスとプジョルの熱い抱擁、レアルとバルサを象徴する2人が涙ながらに抱き合っているシーンこそ、大会のなによりの成功を物語っている。

Castellana
第31回人生は芸術だ "Life is Art" 「梅雨(あじさいへの想い)」
Posted Date:2010/07/07(Wed) 21:21
梅雨(あじさいへの想い)
ワールドカップも佳境に差し掛かり、ウルグアイ、オランダ、ドイツ、スペインと4強が出揃った。16強からはノックアウト方式で、1戦必勝という図式はサッカー大国ブラジル、アルゼンチンをも犠牲にしていく過酷なものだ。予選リーグのイタリア、フランス、アフリカ勢(ガーナを除く)の敗退もあるなか、日本代表チームの大健闘、ベスト16という成績には正直驚いている。
大会直前の不評を覆し、1戦1戦団結力を深め、チーム一丸となって世界の強豪国に臆することなく挑んだ姿は日本中を感動の渦に巻き込んでいった。
私見だが、出来れば岡田監督がゲーム後に話したように、もう1試合将来日本の範となるであろうと思われるスペイン代表との真剣勝負を観てみたかった。
南アフリカで開催中のワールドカップに世界の眼が注がれるなか、私が住む仙台は連日、梅雨特有のじめじめとしたはっきりしない天候が続いている。私は子どもの頃、梅雨が嫌だった。外で遊びまわることが出来ず、小学校低学年の頃は、重いランドセル、雨傘、長靴と重装備になることがとても苦痛だった。それは通常、晴れていれば15分位で通える学校へ、倍の時間を要したことにも繋がる。梅雨期の記憶といえば、梅の実、あじさいの花、かたつむり、あまがえるが思い出される。
もう一つ。それは34才の時(聖和学園に勤務して10年目)に仙台市北部にある臨済宗の禅寺資福寺(通称あじさい寺)にて早朝3ヶ月にわたり(4月~7月)座禅をしたことである。
その時期は、10年間手伝いをしたバスケット部を離れる時期であったが、前後してわずか1ヶ月の間に人生の大きな転機(深く考えさせられること)が連続して3度あった。
1.前日に会った教え子が、次の日に栃木の高速道路で事故死。
2.私の妹がお付き合いをしていた彼が磐越道でいねむり運転。そして追突事故で重体。
3.親戚の誕生して3ヶ月の子どもが小児がんの診断。
そんな無常な人生にむなしさを覚え、自然に禅寺資福寺に足を向けていた。通い始めて50日を過ぎた頃だったろうか、境内の1200株のあじさいが一斉に咲き誇り、その美しさに心を洗われていった。
そんな時に縁があって手にした一冊、道元禅師の「正法眼蔵」という本に現在のチームの部旗の根幹となる「栄光に近道なし」の言葉を頂いたと考えている。
美しいあじさいは、あじさい自身が美しいのではなく、見る人の心が美しいと感じた時に美しくなる。
同じものを見ても、美しいと感じる心がなければ美しくはない。
美しさは、それを見つめる人の瞳の中にある!
梅雨のあじさいの美しい花を見るたびに思い出す。

7/2010
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