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人生は芸術だ 2010/7/12

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第32回人生は芸術だ "Life is Art" 「美しきワールドチャンピオン」

投稿日時:2010/07/12(月) 21:21

美しきワールドチャンピオン(私たちに教えてくれたもの)

 

 

6月11日~7月11日迄の1ヶ月間、多民族融合で「虹の国」と呼ばれている南アフリカで開催された第19回FIFAワールドカップが幕を閉じた。1950年、ブラジル大会の4強以来60年にわたり8強の壁すら破れなかった「無敵艦隊」はスペルタクルで美しいパスサッカーで真の世界の頂点を極めた。

 

元来スペインはカタルーニャ、バスクなどの独自の言語や文化を持ち、独立志向が強い国柄であり、首都のマドリードの中央政府とは距離をおいている。チームもFCバルセロナ、レアルマドリッドの二大勢力が存在しており、それだけにチームとして一つにまとまることは大変だと思っている。

 

 

 

 オランダ代表とのファイナル、皮肉にも今回破れたオランダが生んだスーパースター、ヨハンクライフが1974年の西ドイツ大会で「トータルフットボール」を完成させ、1988年にFCバルセロナの監督就任以来、礎を築いたパスサッカーが開花したことになる。

スペイン代表のファイナルは万全ではなかった。しかし、バルサのカンテラ出身である7人の選手が育成の成果を全面に打ち出し、積極的に攻め続けた。ワールドカップの大舞台でゲームを壊したくない主審の微妙な心理を突き、レッドカードはないと踏まえたオランダの頭脳的な戦術。勝つためのサッカーに徹し、序盤から悪質なファールぎりぎりに挑発的に仕掛ける。そこまでオランダを追い込んだスペイン代表に勝利は必然であった。

 

 

 

今回のワールドカップで魅せたスペイン代表の攻撃的で美しいサッカーは今後の世界のサッカー地図に多大な影響を与えていくであろうと思われる。特に、170㎝程の小柄なイニエスタ、シャビ、ペドロが繰り出す華麗なパスサッカー、それは単に味方に繋ぐことだけでなく相手を動かす意図が明確だ。それを支える、幅広い技術、質の高いパス回しでスペース、リズムを作り出している。何よりも体の小さい選手でもサッカーというスポーツは一流選手になれることを証明した。小柄な選手には、より球離れの良さと選択肢が重要だと示してくれている。もう一つ、今大会程ボールポゼッションの重要性と育成(一貫指導)の大切さを示した大会はなかった。

 

 

 

サッカーは国民性を顕著に表わすスポーツだと言われている。しかし、スペイン代表の実践したサッカーは単に国民性ではなくサッカーを変えた。

 

 

 

ポゼッションの重要性や育成に衰え、引退はない。

 

 

 

1970年代、アパルトヘイト政策に苦しみ治安の不安を抱えた大会だったが、ゲーム終了のホイッスル直後に眼にしたカシージャスとプジョルの熱い抱擁、レアルとバルサを象徴する2人が涙ながらに抱き合っているシーンこそ、大会のなによりの成功を物語っている。

 

                                                              Castellana

 

 

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