人生は芸術だ
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第49回人生は芸術だ 「 継続だけが力なり」
投稿日時:2011/07/04(月) 21:21
帰仙した5月5日には松本大学の斎藤茂先生がグラウンドに足を運ばれた。学生時代を仙台で過ごされ、奥様の実家が仙台という深い縁もあり年に2.3度はグラウンドに来ていただいている。今回は大震災や年末度の多忙な時期と重なり、月遅れの来仙との事だった。先生は大学で心理学の教鞭をとられるかたわらサッカー部監督として活躍している。昨年ドイツブンデスリーグ、浦和レッズから移籍した細貝萌選手の精神的アドバイザーとして心理面でサポートされている方である。トレーニング後、先生にお話を頂いた。要約すると二点である。一点は上手になりたい、上手になりたいとの強い意志の事である。身近にあり手に取ればいつでも飲める水と、砂漠を2日歩いた後の欲求度の違いを話された。先生が話す貧欲な欲求こそが上達の秘訣なのかもしれない。
もう一点は冒頭に掲げた「継続だけが力なり」という言葉である。通常「継続は力なり」という表現をする。しかし、先生は1月のアジアカップ韓国戦の日本代表の細貝萌選手の得点(PKから)の話をされた。彼は高校時代に監督から、ゲーム中にもしPKがあった場合には万に一つGKがボールを前にこぼす場合があるので、いち早く狙って飛び出しなさいと教わったという。Jリーグやユース代表、オリンピック代表でも何度かPKのシーンがあったが、一度もGKが前にはこぼすことがなかった。しかし、彼は忘れることなくPK場面では必ず狙い続けた。この継続だけが韓国戦で重要なゴールを生み、ザッケローニ監督へアジアチャンピオンの栄光をもたらす得点に繋がってゆく、あのPKの場面を振り返ると細貝選手の異様な飛び出しの早さが見られる。
先生の話をうかがい私の指導理念の一つに「継続だけが力なり」という言葉が加わった。

第48回人生は芸術だ 「意味のあるシーズンに!!」
投稿日時:2011/04/27(水) 21:21
意味のあるシーズンに!!
震災後45日を過ぎるのにテレビでは今だに民間のCMを見ることが少ない。未曾有の災害を計り知る一端なのかも知れない。春の陽光が降り注ぐ、学園近くの榴ヶ岡公園は例年だと多くの花見客で賑わうのだが、今年は桜を愛でる人すら見当らない。
こんな身近な光景を目の当たりにし、3月11日の出来事は永遠に伝え残さねばと深く思っている。本当に悔しい事なのだが、ギャップが激しければ激しい程、人間の持つ優しさや、いたわりや、愛情の深さを噛み締めている。
チームは4月18日から本格的に始動した。今、ボールを蹴れることの真のありがたさを実感している。明日以降の連休は正月の全日本ユース(U18)以来の遠征も折り込まれ、以前の活気が戻ってくるに違いない。ゲームの折に左腕に巻く喪章は、震災で亡くなられた多くの人々への深い哀悼と、東北地域に対する私達の心意気を示すものだ。
先週は、チーム全員で3度にわたり被災した石巻のOG宅へボランティアに出向いた。選手一人一人が日常生活をしているものとあまりにも隔離された生活に、今いる幸せをしみじみ感じている。
聖和が少しでも復興のシンボルになろう!!
そう思い励まし合い今シーズンを迎えたい。
震災以来、本当に多くの方々より、言葉では言い尽くせない程の支援と援助を賜った。
この場をて借りて改めて深く感謝をしたい。
聖和学園のフットボールは、時代と共に、そして季節と共に呼吸をするものでありたい。

第47回人生は芸術だ 「Esperanza」
投稿日時:2011/04/11(月) 21:21
一瞬にして多くの人々の夢と希望を奪い去った忌まわしい大地震から一ケ月が過ぎた。私の後輩の鹿島アントラーズ取締役強化部長の鈴木満氏の仙台市宮城野区にある実家も全壊の被害にあった。本拠地茨城県も被災し今シーズンのアントラーズの戦いは復興へ向け特別な戦いとなってゆくことだろう。同時に彼も小さいころから住み慣れた仙台の地に思いを馳せながら23日からのシーズン突入になる。
現在のアントラーズはホームの鹿島スタジアムの補修もままならない状態で、AFCチャンピオンズリーグのアウェー3連戦、中国、韓国、オーストラリアを転戦している。キャプテンの小笠原満男選手が高校時代を過ごした大船渡市も被災した。彼のゲーム後のコメントには東北への暖かい思いがいつも伝わってくる。彼は先月27日大阪長居スタジアムで行われた日本代表対J-リーグ選抜の一員としてチャリティーマッチにも出場した。いつもながらのひたむきなプレーは被災地の人々へ熱い復興の願いと共にメッセージとなって確実に伝わっていったはずだ。
多くの選手が特別な思いで臨んだゲームであったが、なかでもJリーグ選抜として出場した後半37分のカズのゴールは彼のサッカー人生の集大成とも言えるゴールだった。闘利王からのパスを受けた瞬間に裏を抜け出し躊躇なく振りぬいた右足には被災地への思いが乗りうつるゴールだった。17歳で単身ブラジルへ亘り、サントスFCとプロ契約以来44歳の現在まで第一線で活躍。夢の伝道師としての姿に頭が下がる。今年の東北の春は本当に辛く、厳しい春となったが、皆で力を合わせカズのゴールのように迷うことなく進もう。そして、一人一人が香りを放つ日を信じて共に前進しよう!!
ジーコ氏来日時に、住友金属監督の鈴木満氏がいつも話をしていた言葉が今よみがえる。
思いの強さは、日々のトレーニングの課程にあると!!

初めての来仙は17才でサントスFCとプロ契約後のオフ。
水を一杯飲むと腕立てを100回するという事を実行していた。
第46回人生は芸術だ 「疾風に勁草を知る」
投稿日時:2011/04/05(火) 21:21
未曾有の被害を与えた震災から25日が過ぎた。いまだに原形をとどめない被害の数々は心に深い傷跡と多くの尊い人命を奪い去った。
私達の仲間、OG.の佐藤恵利子さんもそんな犠牲者の一人となった。
昨日、4日、山形県米沢市郊外で荼毘にふされた恵利子さんのお別れ会に行き、御両親の深い悲しみ、涙さえ出し尽くした心痛を思うと言葉がなかった。明るく、優しい性格でリーダーシップもあり、キャプテンとして第一回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会で第三位に貢献した。はつらつとした在りし日のプレーが偲ばれる。31年間の短い生涯をサッカーと共に歩んだ恵利子さん、彼女は多くのサッカー仲間に見守られ天国へと旅立っていった。
帰仙のため、13号線を北上し山形へ向かう。右手に遠く蔵王連峰をながめながら車を走らす。季節はずれの小雪が舞ってきた。風も出てきたようだ!学生時代に学んだこんな一節を思い出し、車を止め外に出る。
「疾風に勁草を知る」
後漢書の一節である。勁草とは強い草のことだ。風が弱い日には、強い草も弱い草も区別が付かない。だが、疾風が吹き荒れると弱い草は地べたに這いつくばってしまうが、強い草は叩かれても、叩かれても、頭を上げ真っすぐ立とうとする。困難であれば、ある程、生き方の真価が問われる。困難や逆境に出合った時こそ、真価を発揮しなければならないと恵利子さんの霊に誓ってきた。
世界中の人達が「がんばれ東北」を合言葉に、被災地の一日も早い復興を願っている。
いま一度、心を一つにして、「がんばろう東北」と口ずさむ!!

第45回人生は芸術だ 「朝の来ない夜はない!!」
投稿日時:2011/03/22(火) 21:21
2011年3月11日pm2:46 M9.0震度7強の未曾有の地震が東北関東沿岸を襲った。グラウンドでトレーニング中の私たちは、過去に経験のしたことのない激しい揺れで立っていることができない程の衝撃を受けた。身の安全を確保するため、グラウンド中央に選手たちを集め、4分強の揺れを全員で励まし合いながら過ごした。その間、校舎はとてつもない横揺れを繰り返し、いつ倒壊してもおかしくない状態が続いた。
東北関東大震災と名付けられたこの大地震は、青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉と太平洋沿岸ぞいに甚大な被害をもたらした。私事になるが妻の実家が津波の被害にあい家ごと倒壊、2人の親戚が犠牲になった。
今は福島原発の問題など生命に直接関わる大問題も浮上し、現在被災地はライフラインの確保もままならない状態である。私の生命があるうちに今回程、自然の威力を実感することは二度とない事だろう。
震災国日本に付きつけられた課題は多い。しかし、私たち被災した人々は必ず立ち上がると信じている。力を合わせ、どんな困難、逆境にも立ち向かう。犠牲になられた1万人弱の人々の意志を繋ぎ、美しい東北の再建に微力を注いでいきたい。
今、自分にできることを精魂こめて。
朝の来ない夜はない!!
「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど
「思いやり」はだれにでも見える
宮澤章二著 【行為の意味】
全国各地より多くの皆々様に温かい心温まる、お言葉を頂き、深く深く感謝致します。
頑張ります!!

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