人生は芸術だ 2009/9/30
第12回 人生は芸術だ "Life is Art"
投稿日時:2009/09/30(水) 21:21
「ピボーテ」と「メディアプンタ」
世界各国には歴史と伝統を誇るフットボールのリーグ戦が数多く存在する。なかでも世界最高峰と位置づけされ、トップレベルの選手が集う、ブンデスリーガ(ドイツ)、セリエA(イタリア)、プレミアリーグ(イングランド)、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)は世界4大リーグとしての存在を示してくれている。これらのリーグは約半年間をかけて、ホーム&アウェイというスタイルでチームの威信と、自己のプライドを掛けた戦いを繰り広げている。
そして広域で行われるサッカーには数多くのスタイルが存在している。例えば赤道直下の南米ブラジルや中東各地は体感温度が40度を超える。エネルギーのロスを避け、技術を磨きスローテンポのボールが仕事をするサッカーを実践している。またドイツやイングランド、北欧で行われているサッカーは気温が低いため、運動量が多く激しい攻防のサッカーが主流となっていることに気が付く。
この様に世界中で親しまれているサッカーには気候・風土に影響された文化としてのサッカーを垣間見ることができる。
中でも、今期中村俊輔選手(エスパニョール)が移籍をして話題となっているリーガ・エスパニョーラにはサッカーを芸術として育む風潮がある。他のリーグとは異なり、タンゴの様にゲームに応じてリズムのアップダウンをはかり、シンプルにボール左右に動かし、ギャップを作り相手の出方を窺っていく。
そして、何よりもリーガ・エスパニョーラには、相手からボールを奪った後の1本目のパスがエレガントかどうかに関心を寄せる観客の存在がある。それは、特にピボーテとメディアプンタと呼ばれる中盤の核をなす選手に要求され、今はゲームがどの様な状況なのかを読みきり、観客にパス1本で自己の戦術眼を明確に伝えなければならない。
そういえば一流の都市の条件には「美術館」「オーケストラ」「プロのスポーツチーム」があると聞く。良い見本を提供することは、言い換えれば、良い問いかけはどんな答えよりも重要だということを気付かせてくれる。時を経て知る価値が人生には多く存在する。
Sagrada Familia
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