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Blog 2010/1

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第19回 人生は芸術だ  "Life is Art" [人生は芸術だ]

Posted Date:2010/01/29(Fri) 21:21

 

継承と伝達

 

 

 

 

 

昨年7月に私たちのクラブ(聖和学園高等学校女子サッカー部)はHPを立ち上げた。それは私たちが25年にわたって取り組んで来たサッカーに対する真摯な思い、考え方を広く多くの人々に知ってもらいたいからである。同時にHPを通じ、皆様の意見に耳を傾け、100年後にも輝きを失わないチーム作りをしたいという願いでもある。

 

春浅き昨年4月、田中滋氏の著書「常勝ファミリー鹿島の流儀」という一冊の本と出合い、ビジョナリーカンパニーという言葉を知った。「ビジョナリーカンパニー」とは1994年、米スタンフォード大学教授が著した経営書であり成功を収めてきた企業概念の一つで「先見的」「未来的」という意味がある。詳しくはFC.SEIWAの100年構想に記してある。

 

 

 

 

 

今回のコラムは、四半世紀にわたるチーム作りの経緯の中でメカニズムに疎い私が、一つの発見をきっかけに約3ヶ月の日時をかけて1本の教育ビデオ作りに取り組んだエピソードを紹介したい。

 

 

 

 

新しい発見は昨日のことのようにまだ鮮明に記憶に残っている。

 

それは1992年、18年前の11月16、17日の両日である。家と学校で観戦した一日違いの、1982年スペ インW杯準々決勝(ブラジルVSイタリア)、そして1988年の欧州選手権決勝(西ドイツVSオランダ)の一シーンであった。反射的に前日自宅で観たビデオを学校に持ち込み観ていると感じた。強烈な刺激に頭を整理する。

 

ゲームの内容が全く違う2本のビデオのプレーは全く制限を受けない3人目の選手の派生、言うなればA-C-B、A-B-A-C-Bを発見したことから始まった。サッカーはワンサイドカットに代表される様に、足で扱うが故にボールを保持した時点でプレーに制限を受けるのが当然であったスポーツで自由に選択肢を提示できる3人目のプレーは鳥肌が立つほど新鮮であった。

 

そして全国の友人からかき集めた473本のビデオには、視点を変えて観ると多くの教材が詰まっていた。以来多くのゲームを観戦するにつけ、良いプレーを成功させるには、ある共通の法則、条件が不可欠であるという結論に至っている。当時発見した5項目は①3人目②落とし受け③横ポスト④前流れ⑤後ずさり の5点である。それらの造語は私の感性であるが、下記にある様にどんどん増え続け、今も感じたままの言葉となっている。

 

 

 

 

 

奥軸、中軸の3人目 軸なし3人目 パス当てGO 横三縦三斜三、すくい上げ 半タッチ 半々タッチ 360゜ターン 遊び場 フェイクバック バックフェイクバック 切れ目受け 切れ切れ目受け 切れ目から切れ目へ移動 背中回り シールドターン ダブルポスト カベパス12345 4M判断 ゆっくりはやく はやくゆっくり へそ向き反対 漂い 向き変え 初動反対 横止め

などである。

 

 

 

 

 

ベータ・VHSの機種の違うビデオから主とするプレーのカウンター表示を一つ一つ選択し、大学ノートに分類ごとに記した。

抜き出し作業には莫大なビデオ観戦と、膨大な編集が3ヶ月にわたり待っていた。

 

 

 

そしてそれは18年の時を経て、今回、佐々木好人コーチが編集したFCバルセロナのエルドリームチーム時代を中心とした歴代1001ゴールから抜粋したゴールシーンのビデオに継承集約されていく。

 

 その編集されたバルサのビデオは、現地スペインから様々な方法を駆使し取り寄せられた素材により構成されており、まさに私が18年前に見た多くのゴールシーンと同一の原理原則により発生した114ゴールが編集してあった。特に単独のチームがポゼッションをベースとし相手を崩す条件を全て満たしゴールを生み出していることには改めて驚かされ、胸がワクワクした。

 

 

 

 

 

サッカーはトレーニングにおいて戦術・技術・体力・精神力の4つが同時に存在するものでなければ意味がないと考えている。どの様な絵を描きたいのか。構想があり、その実現のために技術は存在する。

 

 

 

 

 

 

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第18回 人生は芸術だ  "Life is Art" [人生は芸術だ]

Posted Date:2010/01/20(Wed) 21:21

苟日新  日日新   又日新 (大学)

 

 

まことに日に新たに. 日々新たに. また日に新たなり

 

 

 

 

 新しい年を福井市で迎えた。新春の1月3日から大分市で開かれる第13回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会に出場する為、バスでの移動、休憩の地である。前日大晦日の早朝に仙台を出発、新潟経由で北陸道を南下するルートを選択した。途中石川県、富山県では北国特有の重いべた雪となっていく。その雪は日本海の波しぶきの如く、細い飛泡となって容赦なく私たちが進むバスに吹き付け、路面に降り積もっていった。

 

 

 

 元旦は大荒れの前日が嘘の様に晴れ渡り、穏やかな朝を迎えた。「一年の計は元旦にあり」と言う。純白な雪景色に今年のチームはどの様な足跡を刻むのか、ビジョナリーチームの継承、遂行には、そして真の飛躍には何が必要なのか。そんなことを考えながら、年末にTSUTAYAで購入した全文がわずか1753字の小冊子「大学」に目を通す。

 

 

  苟日新 日日新 又日新。冒頭の言葉は他から押し付けられる事ではなく自分を鍛えようとする自覚的な努力を抜きにしての成長は考えられないという意味である。昔、殷の湯王という名君はこの言葉を洗面の器に刻み「修身」の決意を日々新たにしたといわれている。

 

 

 大会は残念ながら、予選リーグ敗退で6日に仙台に戻った。しばし、オフと考えていたが、根っからのサッカー好きの虫が疼くのか、第88回全日本高校サッカー選手権大会を観戦する。歴史あるこの大会は底辺の拡大、普及に伴い、今や地域的なレベルの格差がなくなってきた。ましてここ5年は初優勝チームが続出、その傾向が今年度は顕著になり、インターハイベスト8のチームが全て途中敗退という結果であった。新興勢力が続出する激戦のなか、横森巧先生率いる山梨学院大学付属高校が初出場、そして初優勝した。

 

 

 先生の決勝でのベンチワークを拝見しながら9年前の2001年、宮城国体での姿を思い浮かべる。10月13日に仙台市の国際ホテルにて開催された日本体育大学サッカー部のOB会は全国から140人程のサッカー関係者が集い盛大に開かれた。席上、基調講演で、布啓一郎氏(現U-18日本代表監督、日本サッカー協会副技術委員長、元市立船橋高校監督)そして、僭越ながら私が「私のサッカー観」という演題でお話をさせて頂いた。その席で真剣な眼差しで話を聞き、メモを取る先生の姿が決勝で采配を取る姿と重なり映った。先生の初戴冠は67歳を迎えた新春に韮崎高校で3度の選手権準優勝の悔しさを糧に実現した。

 

 

先生に「継続は力なり」「過去は変えられない、しかし未来は変えられる」ことを教わった。

 

 

                                     チームもスタッフも又新しい目標ができた。

      

 

 

 

 

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